栄養療法 院長ブログ

睡眠不足②〜腸内環境の乱れと不眠〜

みなさん、こんにちは。

院長の寺田です。

今回は不眠のもう一つの原因、『腸内環境の乱れ』について解説します。

動画で解説を聴きたい方はこちら▼

 

リラックスホルモンのGABA(ギャバ)、意欲・元気・やる気の源のドーパミンやアドレナリン、そして幸せホルモンのセロトニンや睡眠ホルモンのメラトニンなどの神経伝達物質は全てタンパク質、すなわちアミノ酸が原料となり、さまざまなビタミンやミネラルによって合成されていきます。

つまり、腸内環境が悪く、タンパク質(アミノ酸)やビタミン・ミネラルが吸収されないような状況では、神経伝達物質が合成されないということです。

 

腸内環境が悪いと起こること

1)タンパク質(アミノ酸)の吸収障害

神経伝達物質の原料はタンパク質です。腸内環境の悪化し、タンパク質吸収不良により、アミノ酸であるトリプトファンの合成ができなくなると、セロトニンは減少、その代謝産物である睡眠ホルモンであるメラトニンも合成されなくなり、睡眠障害を引き起こします。

(タンパク質→×トリプトファン→×セロトニン→×メラトニン)

また、アミノ酸であるグリシンは、抑制系の神経伝達物質で、深部体温を低下させ、リラックス効果をもたらすことで睡眠の質を向上させます。

 

2)ビタミンB3(ナイアシン)、B6、ビタミンC不足

脳内の神経伝達物質セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリン、GABAなどの合成にナイアシン、ビタミンB6、ビタミンCは欠かせません。糖質やアルコールの過剰摂取、ストレス、感染症や発熱、腸内環境悪化を含めた慢性炎症により、どんどん消費されてしまいます。

 

3)マグネシウム、亜鉛不足、銅過剰

マグネシウム、亜鉛は神経伝達物質の合成には不可欠なミネラルです。マグネシウムは海苔などの海藻類、煮干しなどの魚介類、大豆などの豆類に多く含まれ、亜鉛は牡蠣などの貝類、豚レバー、牛の赤身などに多く含まれるので積極的に摂りたい食べ物です。

銅過剰はノルアドレナリン過剰を引き起こします。銅過剰を防ぐには、ブラザーイオンである亜鉛を多く含んだ食べ物を積極的に取ることです。

亜鉛はデットクスに必要なミネラルのため、体内に毒素が蓄積すると、どんどん消費されてしまいます。重金属を多く含んだ大型魚を食べていませんか?アマルガムなどの歯の詰め物はありませんか?タバコは吸っていませんか?お酒を飲み過ぎていませんか?食品添加物の取り過ぎはないですか?

これらの代謝には亜鉛が消費されることで、銅過剰になってしまうのです。

 

そこのあなた。カカオにも銅がたくさん含まれるので、チョコレートの取り過ぎは要注意ですよ。

 

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睡眠不足①〜ホルモンの乱れと不眠〜

みなさん、こんにちは。

院長の寺田です

日頃、寝つきが悪い、夜間目が覚めると眠れなくなることで悩まれている方は多いと思います。疲れは取れないし、日中の生活リズムが崩れてしまいます。

今回、不眠の原因を分子栄養学的に考えてみました。

動画で解説を聴きたい方はこちら▼

 

睡眠不足①〜ホルモンの乱れと不眠〜

日頃、寝つきが悪い、夜間目が覚めると眠れなくなることで悩まれている方は多いと思います。疲れは取れないし、日中の生活リズムが崩れてしまいます。

不眠は、体に慢性炎症を引き起こし、インスリン抵抗性を上げ、糖尿病を悪化させたり、自律神経のバランスが崩れることで血圧を上昇させます。また、食欲抑制ホルモンであるレプチン分泌を低下させ、逆に食欲増進ホルモンのグレリン分泌を増やし、肥満の大きな原因となりいいことがありません。

今回、不眠の原因を分子栄養学的に考えてみました。

私の考える不眠の原因は

  • ホルモンの乱れと
  • 腸内環境の乱れです。

今回は先ず、「睡眠とホルモンの関係」についてお話しします。

 

ホルモンの乱れと不眠

1)メラトニン

人は、夜になると脳の松果体から分泌されるメラトニンというホルモンが分泌されることによって自然に眠くなります。

体の概日(がいじつ)リズム、つまり体内時計は1日25時間と言われていて、リセットをしないと、毎日少しずつ狂いが生じてきます。そのリセットの仕方は、朝日を浴びて体内時計をコントロールしているメラトニンの分泌を止めることです。

夜間夜ふかしをして、光を浴びていれば体内時計は乱れますし、加齢と共にメラトニンの分泌は減ってきます。毎日朝日を浴びて、体内時計のリセットを心がけてください。

 

2)コルチゾール

副腎疲労により、コルチゾールの分泌が滞り、低血糖が起きると、それを補うためにアドレナリンが分泌されます。寝ている間もボクシングをやっているような状態ですから、寝ていられません。

 

3)プロゲステロン

女性ホルモンであるプロゲステロンは睡眠ホルモンです。更年期になると、プロゲステロンが急激に減少することで睡眠障害を引き起こします。

また、プロゲステロンも、コルチゾール同様にコレステロールから合成されます。原料のコレステロールが低値だったり、副腎疲労が進行した状態では、プロゲステロンも減少し、寝られなくなってしまいます。

 

4)成長ホルモン

睡眠と大きく関わるのが、ダメージを受けた細胞の修復・再生・肌のターンオーバーの正常化を促す、アンチエイジングの主役成長ホルモンです。成長ホルモンは、夜間の血糖コントロールに、コルチゾールと並び重要です。

最近の研究では、成長ホルモンの分泌には寝る時間に関わらず、寝初めの90分に深い睡眠(ノンレム睡眠)が訪れた時に最も多く分泌されると言われています。

 

一度睡眠アプリなどを利用して、自身の睡眠の質を確認してみるといいと思います。

 

いかがでしたか?

次回の記事では、睡眠不足の原因②腸内環境の乱れについて解説します。

こちらもぜひ併せて読んでいただき、対策していただければと思います。

https://aqua-medical-c.com/2022/05/23/7789/