栄養療法 院長ブログ

睡眠不足①〜ホルモンの乱れと不眠〜

みなさん、こんにちは。

院長の寺田です

日頃、寝つきが悪い、夜間目が覚めると眠れなくなることで悩まれている方は多いと思います。疲れは取れないし、日中の生活リズムが崩れてしまいます。

今回、不眠の原因を分子栄養学的に考えてみました。

動画で解説を聴きたい方はこちら▼

 

睡眠不足①〜ホルモンの乱れと不眠〜

日頃、寝つきが悪い、夜間目が覚めると眠れなくなることで悩まれている方は多いと思います。疲れは取れないし、日中の生活リズムが崩れてしまいます。

不眠は、体に慢性炎症を引き起こし、インスリン抵抗性を上げ、糖尿病を悪化させたり、自律神経のバランスが崩れることで血圧を上昇させます。また、食欲抑制ホルモンであるレプチン分泌を低下させ、逆に食欲増進ホルモンのグレリン分泌を増やし、肥満の大きな原因となりいいことがありません。

今回、不眠の原因を分子栄養学的に考えてみました。

私の考える不眠の原因は

  • ホルモンの乱れと
  • 腸内環境の乱れです。

今回は先ず、「睡眠とホルモンの関係」についてお話しします。

 

ホルモンの乱れと不眠

1)メラトニン

人は、夜になると脳の松果体から分泌されるメラトニンというホルモンが分泌されることによって自然に眠くなります。

体の概日(がいじつ)リズム、つまり体内時計は1日25時間と言われていて、リセットをしないと、毎日少しずつ狂いが生じてきます。そのリセットの仕方は、朝日を浴びて体内時計をコントロールしているメラトニンの分泌を止めることです。

夜間夜ふかしをして、光を浴びていれば体内時計は乱れますし、加齢と共にメラトニンの分泌は減ってきます。毎日朝日を浴びて、体内時計のリセットを心がけてください。

 

2)コルチゾール

副腎疲労により、コルチゾールの分泌が滞り、低血糖が起きると、それを補うためにアドレナリンが分泌されます。寝ている間もボクシングをやっているような状態ですから、寝ていられません。

 

3)プロゲステロン

女性ホルモンであるプロゲステロンは睡眠ホルモンです。更年期になると、プロゲステロンが急激に減少することで睡眠障害を引き起こします。

また、プロゲステロンも、コルチゾール同様にコレステロールから合成されます。原料のコレステロールが低値だったり、副腎疲労が進行した状態では、プロゲステロンも減少し、寝られなくなってしまいます。

 

4)成長ホルモン

睡眠と大きく関わるのが、ダメージを受けた細胞の修復・再生・肌のターンオーバーの正常化を促す、アンチエイジングの主役成長ホルモンです。成長ホルモンは、夜間の血糖コントロールに、コルチゾールと並び重要です。

最近の研究では、成長ホルモンの分泌には寝る時間に関わらず、寝初めの90分に深い睡眠(ノンレム睡眠)が訪れた時に最も多く分泌されると言われています。

 

一度睡眠アプリなどを利用して、自身の睡眠の質を確認してみるといいと思います。

 

いかがでしたか?

次回の記事では、睡眠不足の原因②腸内環境の乱れについて解説します。

こちらもぜひ併せて読んでいただき、対策していただければと思います。

https://aqua-medical-c.com/2022/05/23/7789/

 

お知らせ

院長の著書がAmazon で7部門で1位となりました!

院長である私の著書「なぜ人は、病気になるのか?」が、5/30 に発売されます。

 

まだ予約段階であるのに、7部門で1位、そしてベストセラーにも選出されました!

大変光栄なことです。

ありがとうございます!!

 

なぜ人は病気になるのか?

どこに病院に行っても治らない自分の体調不良の原因はなんなのか?

 

をなるべくわかりやすく本にしたつもりです。

 

是非、手にとってご覧ください。

 

5/30の発売日が待ち遠しいです!!

 

 

 

 

 

 

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アトピー性皮膚炎②

2)炎症の抑制

アトピー性皮膚炎におけるステロイド療法は確かに「炎症を抑える」という観点からみると大変画期的な治療法です。ところがもう一方では、皮膚の本来もっているバリア機能をさらに損なってしまう。というデメッリトがあります。そのため一時的には炎症は収まるが、バリア機能がどんどん破綻していくので、症状は塗っても塗っても悪化していくことになります。その先に待っているのがどんどん強いステロイドじゃないと効かなくなってしまう、ということなんです。

「炎症」について考えるとき、毎日どんな油を取るかということは非常に重要です。EPA、DHAなどのフィッシュオイルや、えごま油、亜麻仁油などのオメガ3系脂肪酸は炎症を抑える働きをします。エスキモーの人たちには、アトピーや喘息といった炎症性疾患をもってる人たちはほとんどいないと言われています。これは彼らが魚をたくさん食べているアザラシなどの肉を常食としているからなんです。アザラシの肉には大量にEPAが含まれています。このような油には炎症を抑える働きがあるのです。

また、体の炎症を抑える働きのあるホルモンとして、「コルチゾール」があります。コルチゾールはコレステロールを原料として体内で作られます。健康診断で「悪玉」と言われ目の敵にされるコレステロールですが、低すぎてはコルチゾールが作られず、炎症を抑えることができなくなってしまいます。

3)皮膚バリア機能の正常化

私はアトピーの患者さんには、お風呂で石鹸、シャンプーは使わないよう指示します。石鹸は皮膚のバリア機能を壊します。また、皮膚も粘膜も爪も髪も、すべてはタンパク質をもとに作られています。そして皮膚のコラーゲンは「タンパク質・鉄・ビタミンC・亜鉛」を原料にできています。加えて、皮膚機能の改善には、ビタミンAは欠かせません。つまり皮膚をつくるうえでまずこの材料が足りてない人は、より皮膚が脆弱になってしまうのです。必要以上に、皮膚を綺麗し過ぎず、十分なタンパク質、ビタミン、ミネラルの補給は必須です。

アトピー性皮膚炎は、根本から完全に治すことは難しいと言われていますが、「ヒトのカラダは食べ物でできている」という観点から、自分のカラダにあう食べ物やあわない食べ物、腸内環境は整っているか、栄養素不足など、自分のカラダを知ることが治療の第一歩となります。

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YouTube版:アトピー性皮膚炎②

今回のお話もアトピー性皮膚炎についてです。

 

当院ではアトピー性皮膚炎の治療を考えるとき

まず腸内環境の改善に着手したあと

「炎症の抑制」と「皮膚バリア機能の正常化」を念頭に進めていきます。

 

 

 

 

 

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アトピー性皮膚炎①

当院にはアトピー性皮膚炎の治療を希望される方が、たくさんいらっしゃいます。漢方治療を希望される方もいらっしゃいますが、ほとんどが既存の治療で改善せず、分子栄養学的アプローチを望まれる患者さんです。

 

私が考えるアトピー性皮膚炎の治療アプローチは

  • 腸内環境改善
  • 炎症の抑制と
  • 皮膚のバリア機能の正常化です。

 

1)腸内環境改善

 

脳を持たない動物は存在するが、腸を持たない動物は存在しません。我々人類を含む動物にとって腸は食物からエネルギーや栄養成分を吸収するきわめて重要な器官です。

その一方で、腸は生体と外界とのインターフェースとして、多くの外来抗原に絶えず暴露されており、常に外来の微生物やウィルス攻防の最前線として戦い続けなくてはなりません。

腸には免疫細胞の約6~7割が集中しているほか、神経系や内分泌細胞も点在しています。これを腸エコシステムと呼び、腸機能だけでなく全身の恒常性を保つのに重要な役割を果たしています。

外部からの様々な刺激やストレス、あるいは宿主の加齢などによりそのバランスが一度崩れると、消化器疾患のみならず、自己免疫疾患や生活習慣病などの全身性疾患を発症します。 そしてアトピー性皮膚炎も、腸内環境が大きく関係しています。

 

腸内環境が悪化すると、小腸壁の細胞と細胞の間に分子レベルの隙間ができ、本来小腸壁を通過できない異物(菌・ウィルス・アレルギー物質など)がすり抜けて、血管内や体内に漏れ出してしまいます。そして体の免疫機能が異常反応を示し、アレルギー症状を発生させわけです。これをリーキーガット症候群といい、アトピー性皮膚炎の原因となるわけです。

 

アトピー性皮膚炎の患者さんは、便秘、下痢、緊張するとお腹が痛くなる、オナラが臭いなどの腹部症状を訴える人がほとんどです。

 

 

我々が健康維持するための、腸エコシステムを維持するためにはどうしたら良いでしょうか?

それは簡単なことではありませんが、一つはヒトにとって有用な乳酸菌やビフィズス菌などの「プロバイオティクス」やオリゴ糖のような「プレバイオティクス」を摂取することがあげられます。

プロバイオティクスとはヒトにとって有益な効果を持つ細菌やそれを含む食品のことで
プロバイオティクスの腸管内での増殖を促すものをプレバイオティクスといいます。

腸内細菌叢は加齢に伴って変化し、いわゆる善玉菌が減少していくことからも腸内環境を乱さないような努力とプロバイオティクスを活用し、腸エコシステムの構築で我々の健康を維持するように心がけてください。

 

 

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YouTube版:アトピー性皮膚炎①

当院にはアトピー性皮膚炎の治療を希望される方が、たくさんいらっしゃいます。漢方治療を希望される方もいらっしゃいますが、ほとんどが既存の治療で改善せず、分子栄養学的なアプローチを望まれる患者さんです。今回と次回で、アトピー性皮膚炎について2回に分けてお話しさせていただきます。

 

 

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小麦(グルテン)が体に及ぼす悪影響

小麦粉に含まれるグルテン。みなさん、名前だけは聞き覚えがあると思います。

「ジョコビッチの生まれ変わる食事」で一躍知れ渡るようになったタンパク質です。

 

グルテンが自身の体調を害していることを知り、実家がビザ屋という皮肉と向き合い、グルテンを断つことで、そこから一流選手であった彼が、超一流選手に成ることができた事実が、大変興味深い本でした。

 

さて、このグルテン、何が私達の体に悪影響を及ぼすのでしょうか?

 

1)グルテンは消化困難なタンパク質

グルテンはラテン語で「糊(のり)」を意味する語源から作られました。小麦粉は水を含むとベタベタします。そしてよくこねるとモチモチをした心地よい食感をもたらすのです。

 

そもそもグルテンは人の消化酵素では分解されにくいため、腸の粘膜の中に貼り付いて異物となってしまいます。そして腸粘膜を傷つけ、結果、炎症を起こしてリーキーガットの大きな原因となります。

グルテンが遺伝的に食べられない自己免疫性疾患である「セリアック病」は日本人には少ないとされていますが、グルテンを多く含む食事をした後に、胃が膨張し、胃の痛みや吐き気、腹部のけいれんを感じる、グルテン不耐症の方は臨床のばでもたくさんいらっしゃいます。

 

2)小麦粉は血糖の乱高下をもたらす

小麦の70%を占める糖質に含まれるアミロペクチンAは、急激な血糖上昇をもたらします。それを下げるためにインスリンが過剰分泌された結果、脂肪を溜め込み、太りやすくなったり、むくみを引き起こす原因になります。

また、日常、強い疲労感や集中力低下を感じたりするようにもなります。そのアミロペクチンAは、小麦の中の糖質の大部分、75%を占めています。

 

3)グリアドルフィンが中毒性をもたらす

グルテンに含まれるグリアドルフィンは、オピオイド効果をもたらすタンパクで、腸管から血中へ移行し、血液脳関門を通過して脳内に到達すると、脳のオピオイド受容体に結合し、モルヒネ様作用を引き起こします。

結果、ドパミンが放出され、脳が興奮、パンを、麺を、小麦をもっとくれ、もっとくれ、と中毒様作用をもたらすのです。

 

あなたが身体に不調を感じた場合、「何を食べたら調子が良くなり、悪くなるのか」を知ることが大切です。

もし小麦を使った食品を摂ることで身体にマイナスな反応があれば、控えたり、減らして除去することも必要になってくるかと思います。

私は、多くはないですが、パンも麺も食べることはあります。多くはないので、食べられなくても、苦しくはありません。

しかし、あなたがもし、それがストレスになる様なことがあったら、なぜそうなるのかを考えてみる必要があるのかもしれません。